【Revit2022】共有パラメータを使ってファミリの情報を注釈タグに反映させる方法

パラメータとは?

直訳すると「変数」で、変数とは「内容が毎回異なる情報」という意味です。

Revitにおけるパラメータは、プロジェクトやファミリ間で受け渡され、それぞれの要素の挙動に影響を与える重要な情報であり、

モデリング時には、必要な情報(パラメータ)をそれぞれの要素に正しく割り当てることが、Revitを活用する上で大切になります。


パラメータの種類

Revitにおけるパラメータは以下の9種類ありますが、今回ファミリの情報を注釈タグに反映させるにあたっては、「共有パラメータ」を使用します。

  1. システムファミリに設定された組み込みパラメータ
  2. ロード可能なファミリに設定するファミリパラメータ
  3. ロード可能なファミリに設定されたファミリの組み込みパラメータ
  4. プロジェクトパラメータ
  5. 共有パラメータ
  6. グローバルパラメータ
  7. レポートパラメータ
  8. 計算値
  9. 集計キーパラメータ
パラメータ種類の詳細については、Autodesk社のサイトをご覧ください。


ファミリの情報を注釈タグに反映させる方法

では、サンプルモデルを使って、建具ファミリに注釈タグを付け、注釈タグに建具のパラメータを反映させていきます。


① 任意の建具ファミリを配置し、ファミリに対して任意のタグを付ける(ファミリ配置・タグ付けのやり方は省略します)



◎ 今回のサンプルファミリの場合は、「①上端レベル(2000)」と「③下端レベル(+0)」は建具ファミリとタグファミリに共通のパラメータが入っているため、数字がタグに反映されました。

「②建具記号-番号」は建具ファミリ内パラメータが入っていないため、空欄になってしまっています。
なので、今回は建具ファミリにタグファミリと共通の「建具記号」と「建具番号」のパラメータを追加していきます。

まずはタグファミリの建具記号と建具番号の部分に何のパラメータが入っているかを確認します。


② タグファミリの編集画面を開き、②の部分に入っている「ラベル」をクリック→プロパティの「ラベル」の編集をクリックし、「ラベルを編集」画面を開く






「建具記号」「建具番号」という名前のパラメータが入っていることがわかりました。

◎ 次に、このパラメータと同じものを建具ファミリに反映するために、まずはこのパラメータを書き出します。


③ ラベルを編集画面の「カテゴリ パラメータ」から「建具番号」を選択し、左下真ん中の「ファミリパラメータを編集」ボタンをクリックし、「パラメータプロパティ」画面を開く


④ 「書き出し」をクリック→確認画面がでるので「OK」をクリック→「OK」をクリックで「パラメータプロパティ」画面を閉じる。同じように「建具記号」も書き出す。


⑤ 書き出しが終えたら「ラベルを編集」画面を閉じ、建具ファミリの編集を開き、「作成」タブの「プロパティ」の「ファミリタイプ」を開く

◎ここでファミリに付加されているパラメータを確認することができます



⑥ 左下の「新しいパラメータ」画面をクリックし、「パラメータプロパティ画面」を開く

⑦ 共有パラメータを選択し、「選択」をクリック
 

先ほどタグファミリから書き出したパラメータがこちらに反映されています。


⑧ 「建具記号」を選択し、OKをクリックすると、「パラメータデータ」の欄に選択したパラメータ(建具記号)が反映される。「インスタンス」にチェックを入れ、OKをクリック


「ファミリタイプ」画面のパラメータ一覧に「建具記号」のパラメータが追加されました。
同じように「建具番号」のパラメータも追加します。




⑨ パラメータを追加したら、「作成」パネルの「ファミリエディタ」の「プロジェクトにロード」をクリックし、サンプルモデルに既存のバージョンを上書きでロードする

⑩ 建具ファミリを選択し、「プロパティ」を確認すると、「文字」の欄に「建具番号」と「建具記号」のパラメータが反映されているので、右側の空欄に任意の値を入力します。



建具ファミリの情報をタグに反映させることができました。







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