【Revit2022】モデルの開口・切断方法いろいろ (ボイド・開口・切欠き・切り取り等)
モデルの開口・切断方法は大きく2パターン
ファミリに開口(穴)を空けたり切断する方法は大まかに2パターン、ツールを使用する方法と、ボイドファミリを使用する方法とがあります。
すべてのファミリにツールが使えるわけではなく、ファミリのカテゴリによって開口や切断ができるもの・できないものがあります。
(残念ながら、下記に示すツール適用可能なファミリカテゴリ以外のものはそもそも開口や切断ができなかったりします)
また、上記2つのパターン(ツールを使用する方法と、ボイドファミリを使用する方法)それぞれでも、カテゴリによりできるもの・できないものが異なります。
そのため、開口や切断したいファミリのカテゴリや、どの部分にどのような形状で適用したいかによって、使い分けが必要です。
では、それぞれの開口・切断方法の特徴を詳しく見ていきましょう。
1. ツールを使用する
●開口(開口部ツール)
「建築」タブ→「開口部」のツールを使用してファミリに開口をあける方法。
開口の作成や修正が容易で、複製もできるので利便性が高いが、適用できるファミリカテゴリはあまり多くない。
また、作成した1つの開口を複数の異なるファミリに適用することは基本できない。(※「シャフト開口部」で床・天井・屋根に吹抜けを設けることは可能)
<開口部ツールが適用可能なカテゴリ>
壁
- 窓やドアのような開口を作成可能。
床
- 床に直接開口を作成(階段や吹き抜け用など)。
天井
- ダクトや設備機器の開口を設置可能。
屋根
- 天窓や通気口用の開口を作成可能。
構造柱
- 柱の一部に開口を作成可能。
構造梁
- 梁に対して配管やダクト用の開口を設置可能。
ブレース
- 斜めの構造ブレースにも開口が適用可能。
<注意点>
- 開口ツールの特徴: 開口の形状を後から簡単に修正可能で、複製も容易。プロファイル編集でも開口は可能だが、開口ツールを使用したほうが編集はしやすい。
●切断(ジオメトリの切欠き・切り取り・結合ツール)
〇切欠き
鉄骨梁や鉄骨柱の接合部に切り欠きを追加する。
〇切り取り
共通の面を持つ 2 つ以上のホスト要素の包絡処理をする。
下記の要素同士で適応可能。
- 地形ソリッド
- 床、天井、屋根
- スラブ ハンチ
- 鼻隠し、樋
- 軒裏
- 壁
- 壁の造作材
- 構造基礎
- マスのボイド フォーム
ジオメトリを切り取るのにソリッドを使用すると、重なっている領域は削除され、隣接するソリッドは残ります。ソリッド フォームは次のソリッドのみを切り取ります。
- フォーム要素
- 分割サーフェスのフォーム
- ジオメトリが結合したフォーム
- goog_2001411122マス エディタ内のファミリ インスタンス
〇結合
壁や床など、共通の面を持つ2 つ以上のホスト要素の包絡処理をします。ホストとインプレイス ファミリ、またはホストとプロジェクト ファミリを結合することもできます。
ファミリのカテゴリによって結合できるもの・できないものがありますが、どのカテゴリとどのカテゴリで結合できるか否かについては、明確にわからない部分もあります。
2. ボイドファミリを使用する
ボイド要素のみのファミリを作成・ロードし、それを開口したいファミリと重ねで切り取りする方法。
開口ツールに比べて手間だが、一般モデルや家具・設備カテゴリのファミリにも適応できる。
また、1つのボイドファミリで複数の異なるファミリを開口することができる。
<ボイド可能なファミリカテゴリ>
建築要素
- 壁
- 床
- 天井
- 屋根
構造要素
- 構造柱
- 構造梁
- ブレース
家具や設備関連
- 家具
- 家具システム
- 機器類(例: 電気機器、配管機器など)
一般的なモデルカテゴリ
- 一般モデル(Generic Models)
設備系ファミリ
- 配管アクセサリ
- ダクトアクセサリ
- 機械機器
<注意点>
- インプレイスファミリ:同一インプレイス内の要素間でボイド適用可能。ただし、鉄骨など一部カテゴリには適用不可。
- 開口ツールを使用できる要素(壁、床など)は、インプレイス内でなくてもボイド適用が可能。
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