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【Revit2022】階段作成と階段・手摺の編集の仕方

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折返し階段を例に階段の作成と階段・手摺の編集をしていきます。 階段作成のための下準備 ① 1階から5階までのレベルを作成する 今回は全レベル間隔を3,900で設定します。 ② レベル1の平面図ビューを開き、階段作成時のガイドラインとして「建築」タブ→「作業面」パネル→「参照面」を選択し、下画像のように線を引く 線で囲った部分にそれぞれ階段と踊り場を配置していきます。 階段と踊り場の作成 ③ 「建築」タブ→「階段」パネル→「階段」をクリックすると階段作成モードに入ります。 「修正」タブの「コンポーネント」パネルの「踏み面」と「直線」を選択、Revit画面左側の配置基準線を「側桁:左」、オフセット「0」、実際の経路幅「1200」に設定し、自動踊り場にチェックを入れる ④ 階段編集モードのまま、続けてプロパティのタイプ編集をクリックし、タイプを編集します。 ファミリを「システムファミリ:鉄骨階段」、タイプを複製しタイプを任意で設定、タイプパラメータの「蹴上寸法」「踏面奥行き」「階段経路幅」の値をそれぞれ「200」「240」「1200」に設定する その他のパラメータ値は基本デフォルトで、下記画像をご参考ください。 プロパティの「基準レベル」が「レベル1」、「上部レベル」が「レベル2」になっていることを確認し、階段を配置していきます。 ⑤ あらかじめ用意した参照面のガイドラインを元に下記画像のように①・②と順に交点をクリックしていきます。すると階段が1つ配置されます。 そのまま続けて③・④の交点をクリックしていきます。 すると、階段と同時に画像上部の踊り場も自動で作成されます。 踊り場の編集 ⑥ 続けて踊り場を修正します。 踊り場を選択し、形状ハンドルをドラッグして参照面の位置に踊り場範囲をもっていく 次に、階段と踊り場の接続部分の踊り場を編集していきます。 「修正」タブ→「作業面」パネル「作業面」を選択し、階段面から100オフセットした位置にガイドラインを引く 配置した階段と階段の間の形状ハンドルをガイドラインの位置までドラッグする ⑦ 続けて反対側の踊り場を作成します。 「修正」タブ→「コンポーネント」タブの「踊り場」と「スケッチを作成」をクリック、下画像のように踊り場を描画する 「修正」タブ→「モード」パネルのチェックをクリックし、踊り場編集モードを終了する。 踊り場の

【Revit2022】階段ファミリの種類と構成要素

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階段ファミリは、柱や壁のように、高さ・厚み・マテリアルのみで構成される単純なファミリと違い、踏面・蹴上・桁・階段経路・手摺・踊り場など、複数の要素で構成されているので、ちょっととっつきにくいです。 なので、まずは階段を構成する要素を理解するところから始めます。 階段のファミリは3つある ・プレキャスト階段 ・現場打ち階段 ・鉄骨階段 ちなみにこれらはデフォルトでRevitに入っているシステムファミリと呼ばれるものなので、削除や編集はできません。 3つのファミリのモデル比較 デフォルト値で配置すると、最上部の取付き方が異なることがわかります。 同一のレベル・蹴上数・踏面奥行の数値で作成していますが、「鉄骨階段」は最上部に蹴上があり、「現場打ち階段」は蹴上なし、「プレキャスト階段」は上階の床面まで踏面が作成されています。 また、「鉄骨階段」が踏面・蹴上・側桁がそれぞれ板状になっているのに対して、「現場打ち階段」と「プレキャスト階段」はひとまとまりになっています。 ただこれに関してはデフォルト値で作成した場合で、パラメータ値を変更することで、どのファミリでも、板状にもひとまとまりにもすることができます。 3つのファミリのパラメータ比較 「鉄骨階段」「現場打ち階段」はパラメータの項目が全く同じで、「プレキャスト階段」は 他2つの階段と同じ項目にプラスして「終端接合」という項目があります。 終端接合のパラメータ値を変更することで、上部床との接合部分の形状を変えることができます。 次に、鉄骨階段を例に、階段ファミリがもつ要素を見ていきます。 階段ファミリは4分類のパラメータ要素をもつ 階段ファミリには下記の4つに分類された要素をもっています。 ざっくりそれぞれの役割を説明します。 ・計算規則  蹴上・踏面・階段幅それぞれの寸法を設定 ・構成  踊り場のタイプの設定 ・桁  桁のタイプの設定 ・グラフィックス  2Dビューの階段切断マークのタイプ設定 さらに、下記の6つのパラメータにはシステムファミリが組み込まれていて、それぞれでファミリタイプを選択・変更できます。 ・階段経路のタイプ(構成)  システムファミリ:一体型の階段経路  システムファミリ:非一体型の階段経路 ・踊り場のタイプ(構成)  システムファミリ:一体型の踊り場  システムファミリ:非一体型の踊り場 ・右側の桁

【Windows11】便利な仮想デスクトップ機能の紹介

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Windows10から搭載されていた仮想デスクトップ機能が、Windows11では各背景を変更できるようになり使いやすくなりました。 背景を各デスクトップ毎に変更することにより、直感的にどのデスクトップを開くか分かりやすくなり、かつ、どのデスクトップを開いているか混乱することを防ぐことができます。 <仮想デスクトップのメリット> ・作業ごとにデスクトップを表示することができ、業務の効率化を図ることができます。 ・WEBミーティングの画面共有は仮想デスクトップで開いているデータしか共有できないため、誤って不要なデータの共有をしてしまうミスを防ぐことができます。 <仮想デスクトップ機能の使い方> 【作成方法】 タスクバーの赤枠部を選択すると仮想デスクトップが一覧で表示されます。 『+』を選択することで新しいデスクトップを作成することができます。 また、変更したいデスクトップの上で右クリックをすることで名前、背景を変更することができます。 【活用方法】 ショートカットキー『Ctrl+Windowsキー+→』にて変更することができます。 また、タッチパッドがある場合は4本指でタッチしスライドすることで仮想デスクトップを変更することができます。

マウスカーソルがCADウィンドウの外に表示されず CAD以外の操作が出来ない時の対処法

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「alt+ctrl+delete 」を入力、セキュリティオプションが表示される。 最下部の「キャンセル」ボタンを選択すると、 CADウィンドウの外へマウスのカーソルが出せるようになる。

【Revit2022】共有パラメータを使ってファミリの情報を注釈タグに反映させる方法

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パラメータとは? 直訳すると「変数」で、変数とは「内容が毎回異なる情報」という意味です。 Revitにおけるパラメータは、プロジェクトやファミリ間で受け渡され、それぞれの要素の挙動に影響を与える重要な情報であり、 モデリング時には、必要な情報(パラメータ)をそれぞれの要素に正しく割り当てることが、Revitを活用する上で大切になります。 パラメータの種類 Revitにおけるパラメータは以下の9種類ありますが、今回ファミリの情報を注釈タグに反映させるにあたっては、「共有パラメータ」を使用します。 システムファミリに設定された組み込みパラメータ ロード可能なファミリに設定するファミリパラメータ ロード可能なファミリに設定されたファミリの組み込みパラメータ プロジェクトパラメータ 共有パラメータ グローバルパラメータ レポートパラメータ 計算値 集計キーパラメータ パラメータ種類の詳細については、 Autodesk社のサイト をご覧ください。 ファミリの情報を注釈タグに反映させる方法 では、サンプルモデルを使って、建具ファミリに注釈タグを付け、注釈タグに建具のパラメータを反映させていきます。 ① 任意の建具ファミリを配置し、ファミリに対して任意のタグを付ける(ファミリ配置・タグ付けのやり方は省略します) ◎ 今回のサンプルファミリの場合は、「①上端レベル(2000)」と「③下端レベル(+0)」は建具ファミリとタグファミリに共通のパラメータが入っているため、数字がタグに反映されました。 「②建具記号-番号」は建具ファミリ内パラメータが入っていないため、空欄になってしまっています。 なので、今回は建具ファミリにタグファミリと共通の「建具記号」と「建具番号」のパラメータを追加していきます。 まずはタグファミリの建具記号と建具番号の部分に何のパラメータが入っているかを確認します。 ② タグファミリの編集画面を開き、②の部分に入っている「ラベル」をクリック→プロパティの「ラベル」の編集をクリックし、「ラベルを編集」画面を開く 「建具記号」「建具番号」という名前のパラメータが入っていることがわかりました。 ◎ 次に、このパラメータと同じものを建具ファミリに反映するために、まずはこのパラメータを書き出します。 ③ ラベルを編集画面の「カテゴリ パラメータ」から「建具番号」を選択し、左下

【Revit2022】3Dモデルから2D図面を切り出して表示を整える

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作成した3Dモデルを切り出して、2D 図面を作成するときの最初の準備であるビューの作成と表示設定のやり方をサンプルモデルを使って説明します。 ざっくり手順 ① 平面図ビューを作成する ② 表示させるレベルを決定する ③ 表示させる範囲を調整する ④ 隠線処理表示にする ⑤ 不要な要素を非表示にする 平面図ビューを作成する ① 「表示」タブ→「作成」パネルの「平面図▼」から「平面図」を選択して、「新しい平面図」画面を開く ② プルダウンリストからタイプを選択、作成する図面の階を選択、「OK」をクリック 表示させるレベルを決定する ③ 作成した平面図ビューを開いた状態で、「プロパティ」の「ビュー範囲」の「編集」をクリックして、「ビュー範囲」画面を開く ④ 「断面」、「上」、「下」、「ビューの奥行き」のオフセット値を入力する ◎ ビュー範囲レベルの決め方のポイントとしては、まず切断面(断面)のレベルを決め、その後、みえがかり(上・下)のレベル、ビューの奥行きのレベルを決める。 「下」のレベルより下から「ビューの奥行き」のレベルの間にある要素は <背景> の線種を使用して描画される。 表示させる範囲を調整する ⑤ 「プロパティ」の「ビューをトリミング」と「トリミング領域を表示」と「注釈トリミング」にチェックを入れる ⑥ 表示されたトリミング領域を青丸のコントロールをドラッグするか、「修正」タブの「トリミングを編集」を使用して、表示範囲を調整する ◎ 実線がモデルの表示範囲。実線より外側から点線の間が注釈の表示範囲となっており、 通芯と寸法以外は表示されない。 隠線処理表示にする ⑦ 「プロパティ」の「グラフィックス表示オプション」または、画面下の「ビューコントロールバー」から「隠線処理」を選択 ビューコントロールバー 不要な要素を非表示にする ⑧ 「表示」タブ、または「プロパティ」から「表示/グラフィックスの上書き」を開き、「注釈カテゴリ」タブから、「参照線」・「参照面」・「断面図」等の図面に不要な注釈のチェックを外し、非表示にする。 ⑨ その他、必要に応じて「モデルカテゴリ」タブと「フィルタ」を利用して、不要な要素を非表示にする。 以上で2Dビューの表示が調整できました。

【Revit2022】3Dビューの表示を効率的に整える手順

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 Revitで作成した3Dモデルを書き出すときには、3Dビューの表示を整え必要な要素だけをビューに表示させた状態にする必要があります。 3Dビューの要素の表示に影響を与えるコマンドはいくつかありますが、今回は主要な表示設定 「表示/グラフィックスの上書き」 の 「モデルカテゴリ」 と 「フィルタ」 を使って、以下のサンプルモデルから「外壁モデルだけを書き出す場合」を例として、効率よく3Dビューを整える手順を説明します。 サンプルモデル 以下ざっくりとした手順です。 ① 書き出し用の3Dビューを作成する ② 不要な要素をカテゴリで大方非表示にする ③ 残った不要な要素をフィルタで非表示にする それでは、サンプルモデルから「外壁モデルだけを書き出す場合」の表示設定方法を説明します。 ① 「プロジェクトブラウザ」の「3Dビュー」下にある{3D}を右クリック→「ビューを複製」→「詳細を含めて複製」をクリック、 新しい3Dビューが作成されるので「右クリック」→「名前を変更」で分かりやすい名前を付ける ② 新しく作成したビューを開き、「表示」タブ、または「プロパティ」から「表示/グラフィックスの上書き」を開き、「壁」以外のチェックを外し、右下「OK」をクリック ◎ここで、外壁以外の不要な要素を大方非表示にしていきます。 壁カテゴリの要素だけが表示されました。 ◎次に外壁以外の壁(今回の差サンプルモデルだと間仕切り壁とパラペット)を「フィルタ」で非表示にします。 「フィルタ」を使用する下準備として、外壁以外の壁を識別するための設定をします。 識別する方法は、壁要素の「タイプ」を外壁とそれ以外で分ける方法と、プロパティの「コメント」等に識別情報(文字)を入れて分ける方法があるので、モデルの造りに合わせて最適な方法を選択します。 今回のサンプルモデルは、すべて同じタイプで壁を作成しているので、タイプ分けはせずに、プロパティの「コメント」に識別情報を入れて、フィルタリングしていきます。 ③ すべての間仕切り壁を選択し、「プロパティ」のコメントにわかりやすい名前を入力する。パラペットも同様に名前を付ける(今回は「間仕切り壁」と「パラペット」) ④ 「表示」タブ、または「プロパティ」から「表示/グラフィックスの上書き」を開き、「フィルタ」タブをクリック、「編集/新規作成」をクリックして「フ