【Revit2022】3Dビューの表示を効率的に整える手順

 Revitで作成した3Dモデルを書き出すときには、3Dビューの表示を整え必要な要素だけをビューに表示させた状態にする必要があります。


3Dビューの要素の表示に影響を与えるコマンドはいくつかありますが、今回は主要な表示設定「表示/グラフィックスの上書き」「モデルカテゴリ」「フィルタ」を使って、以下のサンプルモデルから「外壁モデルだけを書き出す場合」を例として、効率よく3Dビューを整える手順を説明します。

サンプルモデル

以下ざっくりとした手順です。

① 書き出し用の3Dビューを作成する
② 不要な要素をカテゴリで大方非表示にする
③ 残った不要な要素をフィルタで非表示にする


それでは、サンプルモデルから「外壁モデルだけを書き出す場合」の表示設定方法を説明します。


① 「プロジェクトブラウザ」の「3Dビュー」下にある{3D}を右クリック→「ビューを複製」→「詳細を含めて複製」をクリック、 新しい3Dビューが作成されるので「右クリック」→「名前を変更」で分かりやすい名前を付ける



② 新しく作成したビューを開き、「表示」タブ、または「プロパティ」から「表示/グラフィックスの上書き」を開き、「壁」以外のチェックを外し、右下「OK」をクリック

◎ここで、外壁以外の不要な要素を大方非表示にしていきます。


壁カテゴリの要素だけが表示されました。

◎次に外壁以外の壁(今回の差サンプルモデルだと間仕切り壁とパラペット)を「フィルタ」で非表示にします。

「フィルタ」を使用する下準備として、外壁以外の壁を識別するための設定をします。

識別する方法は、壁要素の「タイプ」を外壁とそれ以外で分ける方法と、プロパティの「コメント」等に識別情報(文字)を入れて分ける方法があるので、モデルの造りに合わせて最適な方法を選択します。

今回のサンプルモデルは、すべて同じタイプで壁を作成しているので、タイプ分けはせずに、プロパティの「コメント」に識別情報を入れて、フィルタリングしていきます。


③ すべての間仕切り壁を選択し、「プロパティ」のコメントにわかりやすい名前を入力する。パラペットも同様に名前を付ける(今回は「間仕切り壁」と「パラペット」)


④ 「表示」タブ、または「プロパティ」から「表示/グラフィックスの上書き」を開き、「フィルタ」タブをクリック、「編集/新規作成」をクリックして「フィルタ」を開く


⑤ 画面左下の「新規作成」ボタンをクリック→どのようなフィルタかわかるような名前を付ける→「OK」をクリック


⑥ 作成したフィルタを選択し、カテゴリの「壁」にチェックを入れる→フィルタ規則のプルダウンを「コメント」、「等しい」または「含む」にする→先ほど識別情報としてプロパティのコメントに入力した文字「間仕切り壁」を入力する→「OK」をクリック


⑦ 「フィルタ」タブの「追加」をクリック→作成したフィルタを選択し、「OK」をクリック


⑧ 追加されたフィルタの「表示」のチェックを外す→「OK」をクリック


◎間仕切り壁が非表示になりました。同じようにパラペットもフィルタを使って非表示にします。

1つのフィルタで、間仕切り壁とパラペットの複数の要素を非表示にすることも可能ですが、各要素ごとに分けておいたほうが、他のビューの表示を調整するときにも使用できて、効率的です。



外壁のみの3Dビューができました。


◆関連記事

【Revit2022】3DモデルのIFCデータ書き出しのやり方



コメント

このブログの人気の投稿

【ARES】初期設定:クロスヘアカーソルのサイズ変更方法

【Revit 2022】中央モデル作成の仕方(ローカルモデルの作成、アタッチ解除、名前変更)

【Revit2022】3DモデルのIFCデータ書き出しのやり方